大腿部(太もも部分)で切断された方が、装着される義足です。
大腿義足の構成要素
- 「ソケット」
- 断端の収納や体重の支持、力の伝達等を担います。
- ソケットタイプは様々です。
- 「膝継手」
- 関節の機能を代償します。
- C-Leg4(Otto Bock)
- ALLUX2(Nabtesco)
- 「足部」
- 地面と接地し体重を支持します。
- 機能として、踵接地の衝撃吸収、スムーズな体重移動
- 立体安定性の保持があります。
- 「支持部」
- 足部と継手部を連結する部分です。
- 「懸垂装置」
- PTBベルトやサスペンションスリーブ、吸着式や吸引式では、バルブ、ポンプを使用して懸垂します。
- 「外装」
- 継手部等は包み込め、外観を美しく整えます。
ソケットタイプ
NU-FlexSIVソケット
大腿義足用ソケットに新しいソケット形状の理念が日本でも紹介されました。
弊社では、2017年8月より製作し、多くのユーザー様に納品させていただいております。
~NU-FlexSIVソケット~
- アメリカ・ノースウェスタン大学にて研究されたソケット (Northwestern University Flexible Sub-Ischial Vacuum Socket)
- これまで一般的に制作されていたソケットの概念が大きく変わり、坐骨下支持によるソケットデザイン ソケット形状はお椀型をしており、支持部がない
- トラブル軽減 大腿義足のソケットでトラブルが発生しやすいとされていた内側上縁(内股部)はソケットが当たらない形状。
MASソケット
美しくて、機能的なMASソケット
製作数 2010年~ 約700例 (2022年実績)。
~M.A.Sソケット~
-
- オルティス・マロー氏 考案のソケット (Marlo Anatomical Socket)
- 大腿義足用ソケットにおいて”坐骨収納型”に分類
- 2010年にマロー氏が講師の技術セミナーに参加し、それ以来、年間約60~70症例を製作 弊社における大腿義足ユーザーのソケット形状の大半を占めている
- 現在あるソケット形状の中では製作が難しく、全国的に製作者は少ない
- 他のソケットに比べ、外観がスマートで、外側の支持性は高い
- 吸着式・ライナー式様々な懸垂方法に対応可能 ライナーを使用した四辺形ソケットは、ライナー取り扱いメーカーより不可と案内されている
マロー氏、セミナー受講修了証
~特徴~
- 坐骨に体重がかからない
- 立った時、歩いた時の安定性が良い
- 見た目も良く、衣服を傷めにくい
- 股関節の可動域(動く範囲)が広くなる
あぐらや正座が容易にできるようになります。 - ※ソケット製作料について…
厚生労働省、補装具支給基準にて未認可のため、別途料金加算が発生します。
- 2重ソケットだからできる
デザイン性のあるソケット - 機能にプラスして
これまでにないデザインを実現 - ※ソケット製作におけるデザイン加工料が、別途料金が発生します。
なお、外装も製作可能です。
IRCソケット
IRCソケット
キップシャフト(極短断端用ソケット)
MASソケット